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2011年11月6日日曜日

風をつかまえた少年


アフリカの南東部にある『マラウイ共和国』

人口、約1300万人。
主要産業は農業。

マラウイは、アフリカの中でも最も貧しい国だといわれています。

この本は、そんなマラウイに住む14歳のウイリアムが、
独学で風力発電機を作り挙げてしまったというお話です。



< 初めてこの話を聞いた時の私の感想 >


自転車のダイナモを使って風車を作ったって?!
そんなに珍しいこと? 自転車にプロペラ付けただけだろ!
でも、なぜ?・・・世界中の人たちが注目したんだろう?・・・

『風をつかまえた少年』 この本を読んでいくうちに、ようやく彼が注目されたわけがわかってきました。

ウイリアムが中学1年生の時、マラウイ全土を襲った大飢饉がありました。
彼の家は収入どころか食べる物も無くなってしまいました。
周りには、餓死してしまう人々もたくさんでてきます。
当然中学校(この国の中学校は、義務教育ではない)の学費なんて払えるわけはありません。学費の払えないない彼は、中学校を退学させられてしまいました。

なんとか翌年まで生きながらえ、食糧危機からは開放されましたが、まだ学校に行くためのお金はできません。

そんな時ウイリアムは、農作業の暇を見つけては学校近くの図書館に通うようになりました。最初は、学校に行けず遅れていた中学校の勉強をするためでした。
そのうち、<物理学入門>や<エネルギーの利用>などの本と出会った彼は、風車の写真に魅せられ(風車がなんなのかも解らない)、いつしか電気を起す風車を自分の手で作ることを考え始めました。
<物理学入門>などの本はすべて英語で書かれています。しかも専門用語の英単語ばかり・・・。
中学校すら通うことが出来なかった彼には、英語はもとより専門用語などを理解するなど、とても難しいことでした。
それでも、本の一文を書き留めては図書館を管理する先生に単語を調べてもらい、勉強を続けました。

ゼロからスタートして学んだ知識は、本物でした。

廃材を拾い集め、やっとの思いで完成させた風力発電機!
自転車のダイナモが発電することすら知らなかった彼らにとって、それは奇跡でした。
初めて風車の起した電気が点灯した瞬間、この奇跡に人々は狂喜乱舞しました。
その後も彼は、この難しい本からたくさんの知識を学び、変圧器を作ったり、お手製の漏電ブレーカーを作ったりと、様々な試みを続けました。

電気のある暮らしが当たり前の日本とは違い、マラウイでは国民の2%しか電気を使う事ができません。
彼の灯した風車の明かりは、そんなマラウイに夢と希望を与えたに違いありません。

数年後、彼の功績がたたえられ、科学者や発明家、起業家が集まる国際会議でスピーチする機会がありました。
緊張のあまり、やっとウイリアムの口から出た言葉は・・・

『チャレンジして、そしてやり遂げました!』 でした。

福島原発の事故によりこの土地も汚染されてしまいました。

どうをすれば以前のきれいな町に返れるのか・・・
何を遣れば、安心して住める町になるのか・・・
放射性セシウムの半減期は30年だって・・・
30年経っても半分になるだけ・・・
また30年で4分の1・・・
自宅裏の畑で作る自家栽培。来年はもうやめようかとも思っている。

今、私に出来ること・・・
「那須を再生エネルギーの里にしたい」

なにも、電気を作ることだけが再生エネルギーの里じゃない。疲れた心を癒し、やる気を取り戻す『活力エネルギー』もそうだ。

ただ思うだけで何もしなかったら、何も変わらない・・・
ウイリアムのように、まずチャレンジして ・・・ そして、必ずやり遂げよう!

頑張れば、結果は付いてくるはず!
でも、どうしたらいいんだ・・・





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