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2011年11月12日土曜日

放射性セシウム汚染の緩和対策

  


農文協から出ている、
    季刊地域 2011年秋号

『いまこそ農村力発電』

この本に、放射性セシウム汚染緩和対策
(溝口勝教授:東京大学大学院農学生命科学研究科)
として、次のようなことが書いてありました。



放射性セシウムは、粘土表面に強く吸着していて陽イオン交換が起こりにくい。
雨が降って、泥水として土の亀裂から移動することはあっても、セシウムが雨水に溶出しながら下方に移動することは少ない。
これが原発事故から半年経ってもセシウムが地表面に溜まっている理由である。・・・と



この性質を逆に利用して汚染緩和対策をとることができます。

<水田の除染対策>


①代かきして濁り水を1ヶ所に集める

濁水に含まれる大部分が粘土なので、代かき直後の濁水をセシウム集積用の下流の田に流し込み、代かきした田の粘土(セシウム)を減らすことができます。
作付けしていない時期に複数回繰り返すことで水田のセシウムをかなり減らすことができます。

②セシウム集積用の田には上流から何度も濁水が流入してくるため大量のセシウムを含んだ粘土が集まります。蒸発や地下浸透などで水分が失われ、煎餅のようにバリバリに乾燥した粘土が地表面に現れます。この粘土には高濃度のセシウムが含まれていますから、うまく回収できれば効率的にセシウムを減らすことができます。


<畑や庭の除染対策>

天地返しによっても放射線量を減らすことはできます。深さ25cmに埋めるだけで放射線量は10分の1に、深さ50cmなら100分の1に減らすことができます。セシウム自体が消えてなくなるわけではありませんが、ここまで放射線量を減らすことで、日常生活は安心して過ごすことができます。

幸い、今年に収穫されたお米からは、放射性物質は計測されませんでした。しかし、セシウムが消えたわけではありません。今後のためにも、少しづつ減らす努力も必要かと思います。

以前から放射性セシウム除染の方法として、高圧洗浄が最も有効だといわれてきました。

でも・・・

溝口勝教授が言われているように、水に溶け流れていく粘土量はごく僅か。
高圧洗浄は、そこにあるセシウムを取り除く(移動する)だけで、セシウムの絶対量が減るわけではありません。もし川に流れれば、魚が汚染されます。地元の鮎やアイソ、カジカなども今後食べる事はできなくなってしまいます。
また排水溝がないところであれば、雨樋近くの数値は低くなっても1mも離れたところには移動したセシウムが存在します。
線量計で高い数値が出ても、そこの土を除去し捨てること(どこに捨てたら良いの?)は、個人では難しい作業です。捨てる場所がないなら、穴を掘って埋めてしまうか、コンクリートで庭を覆うしかありません。

放射性セシウムの半減期は30年。
30年で半分、また30年で4分の1・・・
200年も我慢すれば、100分の1以下まで減らすことができます・・・?

いったいどうしたら良いのでしょう・・・
・・・





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