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いざという時のために、100%自給自足(自産自消)の生活を目指しましょう!


2012年8月7日火曜日

2030年、原発比率ゼロへ!


皆さんは、日本の食料自給率をご存知ですか?

現在、かろうじて4割程度を維持してるようです。
なんと、「食料の6割も海外に依存しなければならない国である」ということなんです。
しかしこれも、長期的には低落傾向にあり、今後も益々自給率は低下していくようです。

では、日本のエネルギーの自給率をご存知でしょうか?

2005年の実績では、 食料自給率 の10分の1、たったの4%が国産エネルギーです。
「資源のない国」であることはわかっていても、あらためて数字を突きつけられると愕然としてしまいますね。
ここに原子力を国産エネルギーとしてカウントすると、自給率は20%近くになります。
いまだに原子力発電を廃止する方向に決断出来ないのは、こんなところにも理由があります。


現在、停止した原子力発電所の電力を補うために再稼動をしている火力発電所。
しかし燃料となる世界の石油埋蔵量は、あと40年とまで言われています。
日本では、シェールガス開発や藻から取り出す石油の研究なども進められていますが、まだまだ実用化には時間が掛かりそうです。

原発事故以来、再生可能エネルギー利用の声も大きくなりました。
とくに、メガソーラー発電計画は全国的な広がりを見せています。
私の住む栃木県は、この太陽光発電にはもっとも適した地域だと言われています。
実際、ソフトバンクグループの SB エナジーが矢板市に2メガワットの太陽光発電施設を、藤井産業が鹿沼市に1.7メガワット、など私が知る限りでも県内6ヵ所以上のところで、メガソーラー建設が予定されています。

原子力発電の代替エネルギーとして今後も開発設置が進むであろうメガソーラー発電。

では皆さん。
1ヶ所2メガワットクラスのメガソーラー発電設備が、仮に1県あたり10ヵ所設置されたとしたら、いったいどれくらいの発電量を確保できると思いますか?

10×2メガワット = 20メガワット
これに全国47都道府県、×47で、ちょっとザックリ過ぎますが、940メガワットが総発電量になります。
1メガワット=1000KWですから、940000KWです。

太陽光発電の現在の平均的利用率(発電効率)は15%

940000×0.15=141000KWが実発電量です。

一方、原子力発電所1基あたりの平均発電量が1000000KW。利用率は80%、

1000000×0.8=800000KWが原子力発電所1基分の発電量です。

原子力発電     メガソーラー発電

80万KW        14.1万KW

日本中のメガソーラー発電全部合わせても、原子力発電1基分の5分の1以下しか電力を供給できません。
これが、今の再生可能エネルギーの現状です。
またメガソーラー発電が、全国的にここまで普及するとも思えません。

では、やはり日本はこれからも原子力発電に電力を依存し続けなければならないのでしょうか?
昨年、東京電力管内では、電気が足りない足りないと言いながらも皆で節電して何とかクリアーしました。
他の電力会社(他の地域)でも同じように節電すれば、足りない事はない! 少しだけ我慢すれば電力不足にはならない。と言う人もいます。
本当にそうでしょうか?

個人個人皆が節電しても企業はそうはいきません。とくに製造業。
電力不足から、電力の節約を余儀なくされ、結果生産効率はどんどん落ちる。
エアコンの温度を上げる事で、精度が要求される製品は質の悪い物が生まれました。
ここへ来て、電気料金の値上げ。
経団連も、いち早く原子力発電所の稼動を要求しています。
生産効率の悪化とコストアップになれば、間違いなく大手の会社は海外に出て行きます。
当然雇用も減り、不況の状態は続くでしょう。

それでも、貴方は原発の再稼動を阻止しますか?

2030年、原子力発電の依存度をどうするか、話し合いが持たれています。
今から18年後のことです。
原子力発電所を廃炉にするまでには、30年とも40年とも言われています。
再稼動はともかく、もう作らないと言う事は、あと30年、40年待っていろ、と言う事なのでしょうか?

私は思います。
たとえば太陽光パネル。まだ実験段階ですが、現在の発電効率の4倍から5倍の効率アップされたパネルもできています。
これが、商品化されれば、メガソーラーだけで原発1基分は補えそうです。
また洋上風力発電や小型化の可能なレンズ風車など、研究が進めば風力での力も期待できます。
地熱発電にしてもそうです。お湯の出が悪くなるとか、泉質が変わるからと、なかなか開発が進みません。
でも、沸騰するような高い温度でなくてもタービンを回し発電するヒートポンプ方式の発電機も開発されました。

18年もあるんです。
政府は早急に2030年の原発比率をゼロとし、再生可能エネルギーの研究機関また企業に、私たちの未来を託すべきではないでしょうか。

原子力発電所は、稼動していても停止していても、存在自体が危険です。
まずは、18年後ゼロへの道筋を作り、それに向けてスタートする事が今の日本に必要なのではないでしょうか?
それが決まれば、安全確認は当然として原発再稼動も認めなければならないと思います。

かつて、原発設置前に反対派、賛成派の激しいやり取りがテレビで放送されていました。
しかし、当時私たちはただの傍観者に過ぎませんでした。他人事だったんです。

原発のある町には、これを生業として生きていかなければならない人たちがいることも忘れないでください。
ここで働いている人たちは、仕事を失い苦しい生活が続いても、声に出す事ができないのです。
原発の町が、ここの人たちが、私たちの生活を支えてくれていたのです。

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