ドウシテ、深夜電力は安いのでしょう?
ドウシテ、揚水型水力発電所があるのでしょう?
ドウシテ、オール電化が生まれたのでしょう?
答えはすべて同じ。
原子力発電所があったからです。
一度動き出した原子力発電所は、出力を容易にコントロールすることが出来ません。
24時間フルパワーで、いつも同じ発電量を生み出していました。
電力会社には蓄電設備などありませんから、発電した電気は、かけ流しの温泉と同じ状態です。
使う使わないに関わらず、発電した電気はすべて消えてしまいます。
そこで電気の使用量が少なくなる深夜帯に、捨ててしまった(余っていた)電気を少しでも消費してもらえるよう、深夜の電気料金を下げました。
夜、電気代が安くなる契約の形が出来たのです。
揚水型の水力発電所も同じです。
夜間などの電力需要の少ない時間帯を利用して、下部貯水池(下池)から上部貯水池(上池ダム)へ水を押し上げ、そして電力需要が大きくなる時間帯に水を落として発電します。
実際には、水を押し上げる電力が、水の落差で発電する量の30%も上回っています。
つまり赤字です!
需要の多い時間に活用できるとは言ってもその発電能力は低く、設備資金やメンテナンス費用を考えても本当に必要だったのかどうかすら疑問です。
オール電化の契約形態も、日中の電気代を高くして、夜安くなる契約をする家がほとんどでした。
震災後、一般家庭の太陽光発電設備の普及率が上がるよう、各自治体からも補助金が出ていました。
しかし当初は、オール電化契約のみの家庭に限り、補助金を出すという事でした。
なぜ、原発が停止した今でも深夜割引があるのでしょう?
夜間電力が安いのでしょう?
不思議で仕方ありません。
深夜割引は、原発の余剰電力があったからこそ取り入れた仕組みだったはずです。
太陽光発電がいくら普及しようと、原発が停止した今、深夜の余剰電力などあるはずもありません。
つまり使用量が少なくなるはずの時間帯でも、火力発電所をフル稼働させなければならなくなっているのです。
当然燃料代が嵩むのは当たり前です。
震災の年には、電力不足を気にしたのか、世間の目が気になっていたのか、夜間のイルミネーションを点灯する家もありませんでした。
ところが今では、電気が余っているとでも思っているのか、今年の冬は以前のように煌びやかなイルミネーションを点灯し、コンテストまで復活しています。
原発反対!、再稼働反対!を叫ぶ人たちがいる中で、あの恐怖や電力不足のことなど、忘れてしまったようです。
もう過去の出来事のように思っているのが、大半の日本人のようです。
原発が停止している今、その殆どの代替エネルギーは火力発電所です。
残念ながら、メガソーラーや風力発電設備が増えてきたとは言え、まだまだ発電に占める割合は低い状態です。
それでも、オール電化住宅を利用している人たちは沢山います。夜間電力が安くなる契約をする人たちは増え続けています。
何かおかしい?
電力会社は、オール電化の契約者が増えることで、夜間の電気量で採算が取れないこともわかっています。
それでも、契約者の数を増やそうとしています。
だから、電気代を値上げしたんです。
『電気代の安い時間帯で・・・・・余剰電力のある時間帯で、イルミネーションを点灯しているのだから、問題ない。』って・・・
そう思っている人がいる限りは、原発が無くなる世の中が来ることは絶対にありません。
宇宙から見ても、世界中で日本が一番明るく輝いているそうです。
原発を止めるためには、
本当は何が必要なんでしょう・・・
何をしなければいけないのでしょう・・・
そんな事を、皆で理解することが大切なんじゃないでしょうか。
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