風力発電2号機(左)と風力発電5号機(右)です。
風力発電5号機はダウンウインド型です。
風下側にブレードが付きますから、ブレード自体が尾翼の役割も兼ね、よりコンパクトな形に仕上がります。
特徴は、平角線コイルの使用と微風での回り始め能力を高めるために付けた、小さめの補助翼です。
※風車の詳細は、mabofarm/1. 手作り風力発電 /風力発電5号機 をご覧ください。
「どうして電気を自給自足しようと思ったのですか?」
良く聞かれます。ここに家を建てた8年ほど前は、太陽光発電を一番に考えていました。
震災前でしたから、発電した電気を売れば、少しは家計の足しにもなるだろう、もしかしたら儲かるかも。
そんな打算的な考えでした。
家の前には川が流れています。
鮎、カジカ、山女が棲む綺麗な川です。
6月から7月には、ホタルが家に向かって奇襲攻撃をして来ることもありました。
「この川のエネルギーを使えたら、電気の自給自足も簡単に出来そうだ!」そう思いました。
そして家が建ち、住んで初めて気付くことがありました。
「こりゃ、とんでもないところに家を建ててしまったぞ。どうしよう。」
川沿いですから、蛇が訪ねてくることも良くあります。
シマヘビ、青大将、ヤマカガシ。玄関開けたら足元にいたなんてことも良くありました。
黄色スズメバチやオオスズメバチが餌を求めて庭を散策することもしばしば。
早朝には、家の前を歩く狸に遭遇したこともありました。
でもこんなことじゃ驚きません。
だって僕は、生粋の田舎者ですから。
晩秋から春にかけて、那須おろしと言われる爆風が吹き荒れました。
その風は、今まで経験したどんなに強い台風でも、比較にならない強さでした。これが毎年遣ってきます。
風は、一晩中続くことがあります。
いつもポジティブシンキング(そうしようと心がけているネガティブな性格)の僕は考えました。
「この風を操ってやる。絶対モノにしてやる!」
思えば、なんて馬鹿な発想だろう、と思います。
今、那須おろしに操られているのは、間違いなく僕の方です。最近そう思います。
かつて一世を風靡した、「山田風車」
もう大昔の事ですが・・・
北海道に住む山田さんが考案した風車は、開拓民の希望になりました。
そして今の僕は、この山田さんの霊に取りつかれているようです(笑)。
太陽光発電、水力発電、風力発電。僕が始めるには簡単であろうと感じた順番です。
なのに、 一番困難な風力発電に没頭しています。
体が元気なうちにやっつけてしまおう。そう思いました。
最近思うことがあります。
風力は中々奥が深くすぐに、到達できる代物じゃない。
体力が尽きるまで遣っても決して満足できないだろう・・・・・でも、もう後には引けません。
ポジティブな性格の筈が、泣き言を言っている。
こりゃ、いけねー!
泣き言はこれくらいにして、前進あるのみ。「中年よ!大志を抱け」でございます。
風力発電6号機に向けて、風力発電2号機を解体しました。
設置してから、発電機をすべて分解するのは今回が初めてです。ベアリングの劣化は見られましたが、これは消耗部品です。
コイルとマグネットが擦れる事も無く、素晴らしい状態でした。
改造の方向性は決まっているので、部品を発注してから、作業を開始したいと思います。先日の木枯らし1号で得たデータを元に、風力発電6号機に着手をします。
6号機に搭載する発電機は、2号機を改造して乗せる予定です。
発電機を分解してみましょう。
エアギャップ発電機の部品はこれだけです、アットいう間に分解が出来ます。
製作後(5年以上経っている)初めての分解でしたが、ベアリングの劣化(消耗品)以外は、シャフトの錆びが発生していた程度で、まずまずの出来で有ったことがわかります。
こちらはコイル反対側の画像です。回転するローター部がコイルを擦ることも無く、綺麗な状態で残っています。
風力発電6号機は、2号機と前回ばらした3号機部品を使って作る予定です。発電能力をあげることは勿論、使えるものは使ってできるだけゴミを出さない考えです。
こんばんは、「自分で作る風力発電」にて勉強させていただいております。
返信削除あらきと申します。お聞きしたいことがあります。
現在24Vのバッテリーに太陽光発電しておりまして、風力発電も考えております。
やはり、24Vに充電となりますと増圧しても手作り風力発電では難しいでしょうか。
荒木さん
削除こんばんは、maboです。
風車の回転が止まっている時は、当たり前ですが0Vですね。そして回転があがると、10V⇒20V⇒30Vと電圧はどんどん上昇します。エアギャップ発電機もハブダイナモ発電機もこれは同じです。
倍電圧全波整流を使う理由は、弱い風でもバッテリー電圧を超えるよう、つまり少しでも早く充電が開始されるようにと考えるからです。常に強い風が吹くところなら、倍電圧整流回路など必要ありません。電圧が倍になる分電流は半分になってしまいます。どちらの整流回路を使うかは、風の強さとどんな発電機を使うかによります。
因みに、一般的な自動車のオルタネーターは14〜15Vの電圧になるよう設計させています。ご注意ください。
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