おいおい、写真が違うぞ!
『これ、リンゴでしょ!』
実はこのリンゴやさんで、究極の情報を仕入れてきましたよ。
ゆずはどうして、中々実を付けないのか?
実が付くまでに13年とか18年とか言われていますが、どこにその根拠があるのでしょうか?
農業に関しては、根拠のない言い伝えがたくさんあります。
その一つが柚子のお話です。
我が家の柚子の木です。
ようやく昨年から実を付けるようになりました。
元々実が付いていた柚子の木を我が家の庭に移植してから、5年以上も花すら咲かなくなってしまいました。柚子の花が咲かない・実が付かないのには、きっと理由があるはずだ。
10年も20年も待たなきゃならないなんて、何かおかしい・・・
近所に住む沢山の年寄りたちからも話を聞きました。
しかし、いづれも根拠のない事ばかりでした。
ある時、面白い話を聞きました。
「実のならないゆずの木の先に、本物の柚子の実を刺して置くんだ。自分が実を付けたと勘違いした柚子の木は、翌年から実を付けるようになる。」
この話を聞いた僕は、『これは何かある!』
そう感じました。
仮説を立ててみました。
枝の先にゆずの実を刺す⇒実の重みで枝がしなる⇒樹勢の弱まった枝に花が咲く
実が付く!
樹勢のあるうちは上へ上へと幹を伸ばしていきます。
これを下向きにすれば、もしかして実が付くかもしれない。
早速、針金や紐で上向きの枝を下方向へ引っ張りました。
するとどうでしょう。翌年から実を付けるようになったではありませんか。
『僕の立てた説は正しかった。』半分だけそう思いました。
でも、リンゴやさんと話をしているうちに、このやり方が正しかったことを知りました。
ところで、1本のリンゴの木に何個の実が付くかわかりますか?
聞いてびっくり、
200個から300個だそうです。
凄いですね。驚きました。僕はせいぜい50個くらいだと思っていました。
『でも、その年でリンゴの数は変わるんでしょう?』
そう聞くと
「毎年変わりませんよ。成りすぎるのは良くないので、毎年同じ量に調整しています。」
やっぱりすごいですね。
あっ、話を戻しましょう。
リンゴの木は、植え付け後3年程は実を付けない(花が咲かない)そうです。
と言か、木を育てるためにわざと花を咲かせないようにしているようです。
ある程度大きくなったら、いつまでも実が成らないのでは収入になりません。
そこで、花が咲くよう・実が付くように細工をするそうです。
それが、横枝を伸ばすことです。
角度は、垂直軸に対して約80度。上に伸びる時は樹勢の強さを象徴しています。この時は花が咲きません。そして90度を超えると、今度は木が弱ってしまいます。
プロの果樹園農家は、この角度を維持することを務めるそうです。
ですから、柚子の実を早く実のらせたいときには、横枝を伸ばすということですね。
因みに僕は、木が弱くなってしまうことも考えず、枝が下を向くくらいにまげています。
玄関先の色どりに、ホームセンターで買ったリンゴの木を植えています。今年も花をつけることがありませんでした。
来年こそはとの思いから、今年は枝に細工をしました。
さあ、来年は花を咲かせてくれるでしょうか?
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