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2012年2月4日土曜日

ハブダイナモの分解


メーカーのHPでハブダイナモの分解図を見ると、
アルミケースの蓋がネジ込みなっています。

今回分解するハブダイナモは、あまりにも古く、メーカーも構造もわかりません。

でもたぶんみんな一緒だろうと、現在の分解手順にしたがってばらしてみることにしました。

しかし、ネジ部が焼きついているのか、接着剤で固定されているのか・・・
それとも焼き嵌めなのか・・・いっこうに回る気配がありません。

最後は切断しかありません



なんとかきれいに切断することができました。
アルミケース内側には鉄板が張り付いて、その内側に4枚のフェライト磁石が接着されています。




実はこのフェライト磁石、1枚の磁石が7極(NSが交互に)に着磁されています。
磁石は全部で4つですから、合計28極になります。


次に、中心軸に巻きついているコイルには、上下から鉄芯が14本ずつ合計28本が挟み込むように固定されています。

ハブダイナモ発電機は、たったこれだけの構造でした。




黄色いテープを剥がして、コイルの中をのぞいて見ましょう。



それにしても、ひどい巻き方ですね。
見えないから良いってもんじゃないでしょう。
昔は、こんないい加減な仕事だったんでしょうか?

マグネットワイヤーの太さを測ると、直径約0.76mmですから、φ0.7mmのエナメル線を使用しているようです。

内部抵抗も測ってみました。
抵抗値が小さいため、手持ちのテスターでは、正確な数値は測れませんが、2つのデジタルテスターで測定したところ、2.2と2.4Ωだったので中間を取って、2.3Ωというところでしょうか。

巻き数を数えたいところですが、巻き取りが大変そうなのでこの抵抗値からエナメル線の長さを出してみます。
「オヤイデ電線」HPにある、マグネットワイヤーの仕様から、φ0.7mmエナメル線の抵抗値は長さ1Kmで44.81Ωです。
これを、2.3Ωで割り、長さに換算すると約51mとでました。

だからなんなんだ!・・・ですが、とりあえずそういうことでした。

あと気になっていたことが、ハブダイナモは交流発電機なので、当然交流の波形です。
でも、交流って言ってもいろいろあるわけで・・・・
まぁ、とにかく見てみましょう。



ハブダイナモを、手で「ぎゅっ!」と回した一瞬の波形です、

間違いなく交流の波形でしたが、きれいな正弦波で無い事はわかりました。

その後、分解したハブダイナモをじ~と見ていて「面白いこと考えてしまいました。」

でも、しばらくは秘密にしておきましょう・・・


PS : 新しいハブダイナモの分解はこちらです
     http://mabos-world.blogspot.jp/2012/03/blog-post_18.html#more

   

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