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2013年10月20日日曜日

エジソンは正しかった!

1880年代後半のこと、アメリカでは世に言う電流戦争が起きました。

直流送電(DC)を提唱した世界の発明王エジソンに対し、ウエスティングハウスとニコラ・テスラは交流送電(AC)の優位性を主張しました。


この話を知らなかった人も、結果は今の日本の送電事情をみればお分かりになるでしょう。
電圧変換が容易な交流送電は、高圧送電により損失を少なく出来るなど利点も多く、世界中がすべて、交流送電に変わりました。つまり、エジソンンが敗北したわけです。
我が家の風力発電でさえ、コントローラ直前まではロスの少ない交流送電です。




あの忌まわしい震災以降、日本の蓄電技術は目覚ましい発達をしてきました。
しかし、これも発電所近くに蓄電所ができた程度。発電所から消費地まで、遠距離送電される状況が続く限りは、まだまだ電気を貯めて送電するまでには至りません。

最近考えることがあります。
ノートパソコンはもちろん、それに付随する端末や無線ラン、自宅の電話・携帯電話の充電なども、ACアダプターを使用しています。
実際には、直流電流でこれらを動かしているんです。
液晶テレビだって、中身は直流電流で動いています。

ところで、洗濯機の付属部品でお風呂の残り湯を洗濯機に送るホース付のモーターが、直流12Vで動いていたって知ってました?
洗濯機からもDC12Vが取り出せるんですね。
あるサイトで、自家発電した電気を使い、畑より低いところにある水をこのポンプで押し上げることに使っていました。DC12Vの電源ですから、バッテリーに蓄電した電気で水を吸い上げることができるんですね。

また現在では、省エネ家電として日本中にも広まってきたLED電球ですが、本当は直流で点灯しているってご存知でした?
LEDは、別名発光ダイオードとも言われています。
ダイオードは一定の方向にしか電気を通さない特性があります。つまり交流では半分しか電気が使われないんです。LED電球の中で、交流電流を直流電流に変換してから使っているんです。
リモコンの電源は電池を使っています。当たり前ですが直流電源です。
リモコンの信号を受ける回路も中身は直流電源で動いています。

最近では、太陽光パネルで発電し、それを売電する家庭も増えてきました。
これを系統連系型接続と言いますが、この太陽光発電も、本当は直流の電気を発電しています。
売電するためには、発電した直流の電気を『パワーコンディショナー』というところで交流に変換しています。
もし、発電した電気を最初から直流で使えるなら、交流変換によるロスもなく蓄電もできます。

これからの電気は、直流のまま使えるようにしましょう。

①自宅の太陽光パネルで電気を発電 ⇒ 自宅でそのまま消費する ⇒ 余った電気は、自宅で蓄電する。

②住んでいる近くで発電 ⇒ 直流送電 ⇒ 余った電気は近くの蓄電設備へ。


直流送電に変える為の第一歩として、まず2つの周波数(東の50Hzと西の60Hz)を統一しましょう。日本の送電方式を全く変えるわけですから、これくらいは初めにやるべきでしょう。
モーターなどの効率を考えたら60Hzの方が絶対ベストですが、喧嘩をしないように真ん中を取って55Hzに統一します。

次に本来直流で動く家電品のすべては、一定電圧の直流と電源コネクタを統一します。
それでもまだ家庭用コンセントは交流ですから、しばらくの間はテレビなどこの機能が内蔵されている家電品のほとんどのACアダプタを敢て外付けとします。
これが普及したら、次に家庭用のコンセントを直流電源に変えましょう。
それまで使われていたACアダプタは、同じ電圧・同じコネクタで統一されていますから、ケーブルさえ変えればそのまま直流のコンセントを使用できます。

しかし今度は、問題も起きてきます。
どうしても交流でないと動かないモーターなどがあります。
そこで今までとは反対に、DC-AC変換の機能を取り込んだ家電品が生まれます。

今までと全く反対になります。定着するまでの間は大変です。
でも、電気の地産地消を目指し、垂れ流しだった電気を貯えて使うためには、送電形態すべてを変えてしまうのも有りなのかなと、思います。

120年も前に考えられた交流送電方式。
もしかしたら、エジソンが提唱した直流送電は未来の姿を予想していたのかもしれません。







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