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2014年9月24日水曜日

窓際発電!

「あの〜・・・すみません。」
「私の家は、庭は無いしベランダもありません。
でも、とっても日当たりの良い窓があるんです。」


「お話されていた小さな太陽光パネルを使った自家発電。
ぜひ私も挑戦してみたいのですが、うちじゃ無理でしょうか?」

講演の後、ある一人の女性から、こんな質問を受けました。




もしかしたら、同じような悩みを持った方もいらっしゃるかも知れません。
そこで、窓際発電を設置する場合にどんなことに注意したらよいのか、少し調べてみました。

僕が最初に感じた疑問!

太陽光パネルは、太陽の光を受けて発電する。小さなソーラーパネルの付いた電卓は、蛍光灯などの部屋の明かりで発電している。
だから、パネルに光が当たれば、何も問題はない!

いや、待てよ!

ガラス越しの光と、直接パネルに当たる光では、光の質が違う筈だ!

と言うことで、
窓ガラスを閉めた時と開いているとき、実際どれくらい違うのか、充電電流の量で比べてみました。

冒頭の写真は、窓を全開にして影が当たらないように設置をしたところ。
この時の充電電流は、約290mAでした。

この状態で、窓を閉めてみます。


すると、電流が210mAまで下がりました。
続いて、窓ガラスを2枚重ねてみると、さらに充電電流は下がり、160mA程になりました。
因みに、我が家の窓はペアガラスを使用しています。
ですから、窓を閉めた状態でガラス2枚。引き戸を2枚重ねるという事は、ガラスが4枚重なっていることになります。

太陽光パネルを外に設置出来なくても、できるだけ窓を開けて、日影ができないようにすれば、何の影響もありません。
ただ我が家の場合、窓を閉めてしまうと30%ほど発電能力がダウンしてしまいます。ご自宅に使われている窓ガラスの質に因るところも大きいですが、パネルの能力をその分アップできれば、これくらいの問題は解消できるでしょう。

次に設置角度についてです。
太陽の光を効率よく受けるためには、パネルを傾けて設置する必要があります。
中には、たとえベランダがあっても手摺りに垂直に取り付ける以外方法が無い。という人もいるでしょう。
それでは、パネルを垂直に取り付けるとどれくらいの能力低下になるのでしょうか?


まず初めにパネルを45度くらいに傾けて、その時の充電電流を測定します。
この時の電流は、約300mA。

次は、90度にパネルを立てて見ます。


ベランダの手摺りに取り付けると、こんな状態ですね。
この時の充電電流は、270mAでした。思っていたより効率は落ちていません。

まぁ、スペースが無いという人がこんな置き方はしないでしょうが、取り敢えずパネルを寝かせた0度の状態も測ってみましょう。


この状態での充電電流は、200mA。
立てた状態と比べるとロスが大きいことがわかります。

止むを得ず、太陽光パネルを手摺りなどに垂直に設置しても、およそ10%程度のダウンで済みそうです。
庭やベランダが無くても、垂直なら何とか固定できるかも知れませんね。

太陽光パネルを配線するときの注意です。
太陽電池とも呼ばれるパネル。光が当たれば発電を開始します。
小さなパネルでも、電流が流れたら感電をします。
細心の注意を払うことは勿論ですが、ちょっとした工夫でより安全に作業が出来ます。


配線がすべて終了するまでは、太陽光パネルを伏せておきましょう。
パネルが入っていた段ボールの箱に入れて置いても良いでしょう。
快晴の日でも、電圧はゼロでした。(もしかしたら少しは流れているかも知れませんが・・・)
こんなことでも、安心して作業が進められますよ。

窓際発電について、もう一つ物言い!


家の中でも、問題なく太陽光発電が可能です。
しかし、家の中だからこそ、他にも注意しなければいけないこともあります。

それは電気を溜めて置くバッテリーです。
最悪の場合、水素爆発の危険性もあるからです。
(※ただ、爆発と言っても、それほど大げさなモノではありません)
脅かすようですが、より安全に使ってもらうためには、その危険性や対処方法もわかっていなければいけません。
詳細はまた後日。










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