第二の人生・・・・・の２

前職の事、根掘り葉掘り聞かれて、もうウンザリでした。

『これが今時の就職面接か？・・・・・あんなところ、さっさと辞めておけばよかった。・・・・・』後悔の念ばかりが湧いてきます。

そんな事聞いてどうすんだよ？

仕事したいんだよ俺。本気なんだよ。それに何の意味があんだよ？

前に勤めていた会社の悪口を聞いたら、あんたどう思う？

同情でもしてくれんのかよ・・・・・

あっ、そうか！

本当のこと話したら、こいつは採用なんてすべきじゃない！って、落とす理由が見つかるんだろう。

断る口実が欲しいんだよね。

なるほど、そういう事か。

物事、マイナス思考でばかり判断しちゃいけませんよ。新しい未来がやってくるんだから、いい事考えなくっちゃね！

・・・・・う～ん・・・・・

『そんな酷いところでよく頑張りましたね。大変だったでしょう。でもうちは違いますよ。安心してください。』な~んて、甘い言葉でも掛けてくれとこ、あんのかな？

・・・・・・

どうせ僕が何を言ったって、信じちゃもらえない。どん底まで評価を下げるための材料だよね。

それがすべて真実でも・・・・・

『だから僕は、絶対に話しませんよ。』

いやいや、僕だけじゃないでしょう。そんな質問に答える人って他にいるんですか？

就職面接って、何のためにあるんですか？

人を見る為？

・・・・・違いますよね。

人を見る目のない人たちが、面接に来た人の欠点を探し出すためですよね。

どうやって不採用にするか・・・その口実を見つけるためですよね。

能力を引き出すための面接かどうかは、受ける側にもすぐ分かりますよ。

だって本気なんだもん。

💡　以前、ハローワークの担当者に聞いたことが有ります。

『もし面接のとき退職の理由を聞かれたら、なんと答えるのが良いんでしょうか？』

担当者は言ってましたよ。

「会社の悪口は絶対ダメです。

あなたの評価は下がります。」

『そんなの当たり前じゃない。』

・・・・・・・・・・

『じゃあ、なんて答えたら良いんですか？』

「うっ・・・」

結局、彼らも答えられませんでした。

そんな人いっぱいいるでしょう。答えを考えておきなさいよ。

給料が安いからとか、自分の思う仕事じゃなかったからとか、人間関係が上手く行かないからとか・・・・・

結局、不満があるからやめるんです。

希望を求めて転職するんです。

だから、ハローワークに集まる人って、今より少し上を目指しているんですよ。

不満って一口に言っても、色々あります。

もしかしたら、当の本人に問題がある場合もあります。

だから、転職希望の人達皆が、全部悪くないとは言いません。

自分がそうだったりして・・・・・(笑)

反対に、面接をする側がフィルタをかけちゃいけません。

澄んだ心で、しっかりと人となりを見極めてください。

就職を希望する側にとって、辞めた理由を聞かれた時点で、採用の可能性はゼロだと思っています。

次の就職先を探すしかありませんね。

だって僕は、クズなんですから。

これが現実です。

結局、僕たちは受け身の存在なんです。

良くわかりましたよ。

仕事を辞めて、就職活動を開始したばかりの頃、僕は自分の能力に自信がありました。

自分なら絶対大丈夫だ。これまでのスキルを生かしたら再就職なんて簡単だ！

人からは良く言われてきましたし、自分でもそう思っていました。

でも思い上がりでした。

過信でした。

実際募集先の係長や課長クラスは、ほとんど僕よりも年下です。

そんなこと当たり前だよね。

ただ僕が歳とっていただけですよ。

スキルだけで採用を決めたら・・・

年上の部下に振り回されたら・・・

そう考えただけで、面白いわけがありません。

同級生の友人に言われました。

「お前みたいな奴は、使いずらいんだよ！仕事が出来る奴って、上司にも平気で盾突くだろう。だからめんどくさい奴だな～って。

　

間違いなく正論だ。経験の少ない上司にとっては、凄く迷惑な話だ。」

・・・・・言葉が出ませんでした。

勢い付いて転職を試みましたが、ただ撃沈するしかありませんでした。

仕方がない、何でもいいから僕を雇ってくれるところを探そう！

社会保険と厚生年金に加入してるだけで、妥協しよう。

諦めの気持ちで、仕事を選びました。

・・・・・・・・・・

就業１日目。

こんなところじゃ無理だ！さっさと辞めてしまおう！

そう思いました。

でも、苦労した就活の事を思い返すと、中々辞めることができません。

葛藤の日々でした。

もうすぐ３日だ・・・・・

あと１日で１週間が過ぎる。

・・・・・今日で１か月が過ぎた。

当時の僕は、ハローワークから貰える就職祝い金だけが、目的でした。

なのに、就職祝い金が支給されても中々辞める気持ちにはなれませんでした。

こんな年寄りなんて、どこも雇ってくれないだろうな。

そういえば今の会社、面接のとき言っていたよな。

『能力を認められたら、給料は上げてやる。』って。

それまでの辛抱だ！

一月後、部長に言われました。

「あなたは凄く頑張っているから、通常３か月の見習い期間ですが、２か月とします！」

別に見習い期間なんて必要ない。出来る奴ならすぐ本採用だ！社長は、そう言っていた筈だ。

でもまぁ、どうやら僕を評価してくれている様だ。